板胡教学演奏会レポート - 二胡弦堂

 


 大学では演奏会というのも授業の一環で、主に卒業の前に開いたりしますが、ほとんどは個人の演奏会で、稀に選抜メンバーで集まって開くこともありますので見に行きます。今回は板胡専攻の中から付属中高からそれぞれ1名、大学から4名、大学院から4名、計10名という代表メンバー構成です。ただそれだけなので、わざわざ紹介する程のものではないですが、一応簡単にみていただくことにします。



 北京・中央音楽学院 総合楼201号室のコンサートホールでの開催です。音楽院内にはホールが大中小様々あります。今まで5つぐらいは見たような気がしますがまだあると思います。


 こういうパンフレットが配布されます。北京は割と裕福なので、そこらへんに携帯を放り出したままトイレに行ったりする人がすごく多いです。ほとんど盗まれないためです。携帯の持ち主の受付担当者は向こう側にいる出演者らと談笑中です。


 まだ20分前なので映像音響関係の調整をやっています。こういう演奏会はたいていDVDで発売されますので、プロの制作会社が入ってきています。始まる頃には空席がほとんどないぐらい一杯になります。観客は同級生などの支持者で埋め尽くされます。


 正面2列は貴賓席で担当教授らが座りますので弦堂の老師もいます。老師の横で鑑賞することにいたします。老師は御隠居さんなので大学に行っていませんが、大学が優秀な生徒を文化部(文科省)経由で送り込んで来るので、それだけ一対一で鍛えます。自宅に生徒を呼んで教えています。学費は3年前に聞いた話ですが1時間800元で文化部が決めています。学生が全額払うのではなく補助もあるのだと思います。今はおそらく1000元は上回っていると思います。こういう手厚い待遇は将来留校して講師になる可能性のある学生が受けられるようです。本演奏会は学生選抜なので数名老師の生徒がいます。「先生見にきて」と言われて「ハイハイ」というノリで来たものと思われます。


 板胡系を世話している李恒主任教授です。この人は板胡をやる人で知らない人はいない程、結構作曲しています。本演奏会も彼の作品が中心です。作曲者から学んでいるというのも贅沢な環境です。


 中学生から始めます。


 後の方では、お姉さん方も出てきます。


 板胡は高音と中音のおおまかに2種ありますので、板胡奏者は両方を持っています。一曲の中で両方使う作品もあります。


 最後にみんなで演奏です。上手い人がこれだけ集まって合奏するとかなりの迫力です。


 記念撮影での締めもお決まりです。老師の右は于红梅さんです。その他は楽器街などで顔見知りの先生方が多数です。弦堂は無知だった時に李恒に「おっちゃん、上手いな」と言ったことがあります。すごくうれしそうでした。一般市民でもこれだけ上手いのかと勘違いして愕然としたものです。偉い先生は偉そうにしていないのでわからんのですよ。非常に気さくな感じでしたからね。