中国民族音楽の録音 - 二胡弦堂

 


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中国音楽の聴き方、録り方

 音楽に携わると"再生装置で聴く"ということが必要になってきます。伝統音楽に取り組む場合、地域固有の音楽は古いものにたくさん残っていますので録音の方もとても古いということがあります。デジタル化されていますが、デジタル機器で聴くと魅力がわからないということが往々にしてあります。その場合「自分には素養がない。センスがないからわからない」と考える傾向がありますが、しかしそれらは当時の人気作品だった筈で、特別教養のある人に聴かれてきたものではありません。世間で流行していたものです。わかりやすいインパクトがある筈です。そしてそれは昔の古い機器でレコードやテープで聴くとはっきり体感できたりします。かといって今更、古いシステムを揃えるのも考えられません。しかしある程度の対応は避けられません。これは大きなハードルです。録音にも同じことが言えます。

 欧米の感覚で作られた再生装置で適切に東洋音楽が再生できるのかということもあります。東洋では音の濃厚さ、西洋では立体感を重視します。これはそのまま二胡とバイオリンの違いとも言えます。そうすると西洋基準の機器では味が薄くなってしまい肝心な事柄が伝わらなくなってしまいます。ある中国音楽のどこが良いのかよくわからないという場合はこれも1つの原因で、このことは中国音楽を始めた早い段階で気がつくことです。

 音楽は単に鑑賞するだけでなく、演奏家の場合は奏法の分析もあるし、ライブでの拡音(パブリックアドレス、略してPA)についても考えないわけにはいきません。録音もあります。以下この問題を扱いますが、エンジニアの観点が中心です。 二胡演奏家の立場でできることは、録音では柔らかくて高度が低い駒を使うということです。音響機器を使わない演奏とは別に録音専用の駒を用意するということです。これは北京の有名な先生方がやっていることで一般的な方法です。演奏家という立場では録音機器に対してはどうしようもないのですが、それでもこれで結構扱いやすい音が採れるようにはなります。

 昨今の視聴環境ではパソコンや携帯などのデジタルデバイスは必須で、ネットから音源をダウンロードしたり動画を見るといったようなことがあるので、従来のオーディオというのはあまり使われなくなってきています。しかしパソコンだけで聴くのは我慢ならないということで「PCオーディオ」という概念が出てきたりしています。それもいい加減嫌になってきてLPレコードの生産が増えているといったような回帰現象さえも見られます(もう今やYahooのトップページからしてそういう内容が出ていたりします。本稿の準備のためにいろいろ検索したからマッチング広告が出ているわけですが、それにしてもLPレコードとは!)。次いでカセットテープの再生産が始まったりしています。それぐらい音楽再生というのは難しく、多くの人が何がしかの不満を持っています。そういう環境のところへ、それも西洋的機材が多い中で中国音楽となると尚更難しくなってきます。そうすると中国音楽の本来の表現とはどういうものなのかに接するのに支障が出てきます。きちんと再生されたものから取り入れることのできる情報量は全く違うからです。

 図はある有名音響メーカーのWebページに記載されているPCオーディオの構成図を本稿用に少し手を入れたものです。この構成を採るというのは、音楽を聴く、録音する、ライブで拡音するのにパソコンを使う場合です。録音する時はアンプの位置にマイクアンプかミキサーが入り、スピーカーの位置にマイクが入って逆の流れになります。PAは両方必要です。インターフェースにマイクアンプは大抵付いているので、図からマイクさえあればできる場合もあります。もっと一体化したシステムもあるので(1つ買ったら全部できるというような)、実際にはもっと簡単に組めたりするのですが、ここではとりあえず図の構成で部分毎に考えますので、まずこれを把握しておいて下さい。中国音楽の適切な出し入れの解決に向うと、割と市場で普通に手に入るものだけではうまくいかないからです。FaceBook

 内容は非常に複雑なので結論だけ要約しますと、音響の民族性は巻いたもの、コイルのことですが、トランス、ダイナミックマイク、スピーカー、インダクターなど手工生産のものに反映されるということです。中国民族音楽は中国の特に古い手工製のこれらを通さないと味が出ないということです。他にも関係する事柄はありますが、それでもほとんど全てにおいてコイルというのものが関係してきます。コイル関係の物資は、中国音楽用機材に置いてあります。


中国音楽の古典録音

  二胡絹弦の古典録音
  中国古典の拉弦楽器録音
  古琴の絹弦録音
  中国古典の録音

  河北安新县圈头村“音乐会”
  大陸人演奏アーカイブ

京胡絹弦録音

 ここに掲載しております録音は、京劇の黄金時代における「旦角(女形)」の腔唱と伴奏する京胡の録音です。花形であった「青衣(姫役)」において1927年に北京・順天時報が読者人気投票を企画し特に人気があった4名(「四大名旦」という)の録音を列挙しました。これらは二胡学習者にとって重要と言われています。唱の違いによる風格の相違は伴奏をも変化させますので同じ演目でも違ったものになっていますから、過去にどのような表現の変化が試みられていたのか参考になることは多いと思います。

  梅蘭芳と京胡絹弦録音
  程硯秋と京胡絹弦録音
  尚小云と京胡絹弦録音
  荀慧生と京胡絹弦録音


二胡伴奏用録音の販売

 二胡の伴奏音源を作っていただいている方は少ないのですが、こちらに掲載してあります。


CDのご紹介

 二胡の現代の演奏家による録音を掲載してあります。掲載ご希望はメールでご連絡下さい。


作曲作品

 弦堂の方で作りました作曲作品を並べます。